Japanese
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特集 外来で役立つ 足部・足関節の超音波診療
リスフラン関節損傷に対する超音波診療
Diagnosis of Lisfranc Joint Injury Using Ultrasonography
岡田 洋和
1,2
Hirokazu OKADA
1,2
1岡田整形外科
2新潟中央病院整形外科
1Okada Orthopaedic Clinic
2Department of Orthopaedic Surgery, Niigata Central Hospital
キーワード:
リスフラン関節損傷
,
Lisfranc joint injury
,
超音波検査
,
ultrasonography
Keyword:
リスフラン関節損傷
,
Lisfranc joint injury
,
超音波検査
,
ultrasonography
pp.1025-1035
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202112
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リスフラン関節損傷は足根中足関節の骨,関節,靱帯の損傷である.一般的に荷重時の足部単純X線像による第1楔状骨外側縁と第2中足骨基部の内側縁の離開の有無により間接的に靱帯損傷や関節の不安定性が診断される.しかし,単純X線による画像診断の感度は低く,骨折や脱臼を伴わないリスフラン靱帯損傷の正確な診断は困難な場合が多い.誤診や見逃しは疼痛や機能障害を残すことが多い外傷にもかかわらず,その診断が難しいことがリスフラン関節損傷の問題点である.超音波検査は背側靱帯損傷や関節の離開の有無,動的な不安定性を評価することが可能であり,リスフラン関節損傷において有用な画像検査である.
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