Japanese
English
臨床経験
鎖骨遠位端骨折の保存療法の経験
Conservative Treatment of Distal Clavicle Fractures
佐藤 公昭
1
,
田中 憲治
1
,
荒木 博之
1
,
草場 幸枝
1
,
渡邉 琢也
1
,
白濱 正博
2
Kimiaki Sato
1
1高木病院整形外科
2久留米大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Takagi Hospital
キーワード:
distal clavicle fracture
,
鎖骨遠位端骨折
,
conservative treatment
,
保存療法
Keyword:
distal clavicle fracture
,
鎖骨遠位端骨折
,
conservative treatment
,
保存療法
pp.793-796
発行日 2000年6月25日
Published Date 2000/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903022
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抄録:Neer分類type Ⅱの鎖骨遠位端骨折新鮮例に対して保存療法を行った症例を検討したので報告する.症例は5例で,平均年齢70歳,平均経過観察期間は10ヵ月であった.受傷機転は全例交通事故で,合併損傷や本人の希望もあり観血的な初期治療を選択できなかった症例である.治療法は鎖骨バンドと三角布による外固定を行い,疼痛が軽減した時点である程度の肩関節の動きは許可した.固定期間は平均5週間で,以後積極的に可動域および筋力訓練を行った.最終診察時,5例中3例は無症状であった.残りの2例も軽度の運動時痛あるいは肩関節の軽度の可動域制限を認める程度で日常生活に支障はなかった.経過観察中骨癒合が得られたのは1例のみであったが,臨床的には比較的満足できる結果であった.
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