臨床実習サブノート スーパーバイザーの視点・論点―患者さんに触れるまで・9
脳血管障害(急性期)
國澤 佳恵
1
,
高倉 保幸
1
,
國澤 洋介
2
Yoshie Kunisawa
1
1埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科
2埼玉医科大学総合医療センターリハビリテーション科
pp.1066-1072
発行日 2011年12月15日
Published Date 2011/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102148
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ステップ1.急性期脳血管障害例の理学療法におけるポイント
1.疾患の特徴と治療方針を理解した上でのリスク管理
近年は早期理学療法が推奨され,発症早期から理学療法士が関わることが多くなっている.しかし,疾患の病態に変化が生じやすい発症早期の患者においては,離床や基本動作練習などで血圧変動を伴うことの多い理学療法が病態の悪化に影響する可能性も考えられる.そのため,理学療法を行うにあたっては疾患の特徴や治療方針を理解した上で,病態の増悪を避けるためのリスク管理が重要である.脳血管障害はいくつかの病型に分類でき,病型により治療やリスク管理の方法が異なるので,理学療法士も病型を理解しておくことが必要となる.
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