特集 認知症と理学療法
理学療法の実際
1.介護老人保健施設における重度認知症の理学療法
村井 優子
1
,
西田 宗幹
2
,
山田 悠
1
,
吉田 実加
1
,
福岡 由規
1
,
大熊 真平
1
,
河口 未季
1
,
金澤 江吏子
1
Yuko Murai
1
1介護老人保健施設鴻池荘リハビリテーション部
2医療法人鴻池会秋津鴻池病院リハビリテーション部
pp.845-850
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102084
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はじめに
近年高齢者人口の増加に伴い,理学療法の対象においても高齢化が進んでいるのは言うまでもない.その中で介護老人保健施設(以下,老健)の入所者においても身体・認知機能障害の重度化が目立っており,認知症を主疾患とする者が増加し,特に重度認知症者への対応はどの施設においても大きな問題となっている.
また,老健では入所者100名に対して理学療法士(以下,PT)が1名在籍することで施設基準を満たすとされ,そのため老健におけるPT 1人当たりの担当数は多く,入所者1人に関われる時間は限られたものである.その厳しい状況の中で,重度認知症者に対して身体機能および能力の維持・改善へ繋げるためにはどのようなアプローチ方法が良いのか,当施設での取り組みから検討していきたい.
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