Japanese
English
報告
足圧中心の逆応答時特性と下肢筋活動による後方ステッピング動作の解析
Analysis of the backward stepping by reverse reaction phenomenon of the center of foot pressure and muscular activities of lower extremity
竹内 弥彦
1
,
三和 真人
1
,
大谷 拓哉
1
Yahiko Takeuchim
1
1千葉県立保健医療大学健康科学部リハビリテーション学科理学療法学専攻
キーワード:
逆応答現象
,
母趾外転筋活動
,
後方ステッピング
Keyword:
逆応答現象
,
母趾外転筋活動
,
後方ステッピング
pp.611-616
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102015
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要旨:後方へのステッピング動作における足圧中心(COP)の逆応答現象と片脚立位期に着目し,COP変位と下肢筋活動の特性から,そのメカニズムを明らかにすることを目的とする.対象は健常学生12名.フォースプレート上での随意的な後方ステッピング動作において,逆応答現象(RRP)期と片脚立位(SS)期を定義し,COP変位と下肢筋(大腿直筋,前脛骨筋,腓腹筋,母趾外転筋)の筋活動を記録した.統計手法には単回帰分析と相関分析を用い,RRPの有意な説明変数の検出,およびCOP変位と下肢筋活動間の相関関係について検討した.単回帰分析の結果,RRPの有意な説明変数として,側方向のCOP変位速度が検出され(R2=0.60),相関分析の結果,側方向のCOP変位速度と母趾外転筋活動量との間に有意な負の相関関係を認めた(r=-0.61).本研究の結果,後方ステッピング動作中のRRPに影響を与える因子として,側方向のCOP変位速度が検出され,その制御には母趾外転筋活動が関与していることが示唆された.
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