Japanese
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研究
丹田呼気法を併用した弓射動作「会」での足圧中心移動量
-―立位安定化に及ぼす影響―
Shift of center of foot pressure in shooting performance of Japanese Kyudo by Tanden respiration
青木 光広
1
,
林 智也
2
,
山根 将弘
2
Mitsuhiro AOKI
1
,
Tomoya HAYASHI
2
1北海道医療大学,リハビリテーション科学部,理学療法学科
2同上,リハビリテーション科学研究科
キーワード:
Japanese Kyudo stance
,
Center of pressure
,
Tanden respiration
Keyword:
Japanese Kyudo stance
,
Center of pressure
,
Tanden respiration
pp.1711-1716
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001981
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要旨:弓道家男性(平均弓道歴5.3年,平均年齢22.3歳)7名で,ゴム弓を用いた弓射足踏み動作「会」5秒間の足圧中心移動量を重心動揺計で計測した。その際に,スタンスを矢幅,中間幅,肩幅,自然立位幅とランダムに変更して弓射した後に,丹田呼気を意識して自然立位幅弓射での足圧中心移動量を計測した。4種類のスタンスと丹田呼気スタンスで一元配置反復測定分散分析とBonferroni多重比較を行った。左右バランスを示すX軸軌跡長で矢幅・自然立位・丹田呼気スタンスが肩幅・中間幅スタンスより有意に大きかった。前後バランスを示すY軸軌跡長ではスタンス間に有意差を認めなかった。外周面積では自然立位・丹田呼気スタンスが肩幅・矢幅・中間幅スタンスより有意に小さかった。ライングラフで結果を表記すると,丹田呼気スタンスで外周面積計測値のばらつきが明らかに縮小した。丹田呼気法は立位ドローインでの腹横筋収縮状態と類似しており,弓射動作立位安定性に自然立位スタンスと丹田呼気法が有用である可能性を示している。
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