特集 小児理学療法の新たなる展開
小児整形外科疾患の理学療法の変遷と展開
平井 孝明
1
Takaaki Hirai
1
1神奈川県立こども医療センター発達支援科理学療法室
pp.471-478
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101975
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
小児医療における整形外科の目指すものは四肢や脊椎など筋骨格系に困難な疾患を有する子どもの診断,治療を行うことである.昨今は高齢者医療に重点が置かれているが,「orthopedics(整形外科)」の「ortho」は「まっすぐにする」,「pedics」は「子ども」を意味し,起源は小児整形外科であった.古来より先天性の脊椎・四肢の疾患が多く存在したことが推測される.当センターにおける経年的な整形外科の取り組みが現在の日本における小児整形外科の動向を代表するものではないが,本稿では当センターにおける小児整形外科疾患の対象と治療の変遷,およびそれに対する理学療法の関与とアプローチについて述べる.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.