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English
報告
脳卒中患者におけるpushing現象の座位と立位の違い
Comparison of contraversive pushing between sitting and standing positions in patients with stroke
西村 由香
1,2
Yuka Nishimura
1,2
1札幌医科大学大学院保健医療学研究科
2北海道文教大学人間科学部理学療法学科
キーワード:
脳卒中
,
pushing現象
,
座位
,
立位
,
脳血管障害
Keyword:
脳卒中
,
pushing現象
,
座位
,
立位
,
脳血管障害
pp.933-937
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101788
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要旨:本研究の目的は,脳卒中後比較的多くみられるpushing現象の座位と立位での違いについてclinical assessment scale for contraversive pushing(SCP)を用いて調べることである.対象は,入院中の脳卒中患者でKarnathらの作成したSCPを用いて,pushing現象があると判断された16名であった.SCPは同一理学療法士が行い,SCPの項目であるPosture,Extension,Resistanceの座位姿勢,立位姿勢での違いを比較した.結果,各項目において,立位では座位よりもscoreが低くなることはなく,変わらない場合もあるが,多くは高くなっており有意な差がみられた(Posture:p<0.001,Extension:p<0.01,Resistance:p<0.001).Pushing現象は,座位より立位で著明となることがわかった.
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