書評
―細田多穂,柳澤 健(編)―「理学療法ハンドブック[改訂第4版]全4巻セット」
山元 総勝
1
1熊本保健科学大学リハビリテーション学科
pp.906
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101782
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本書は,理学療法の基礎から評価・治療アプローチ・疾患別プログラムならびにシングルケーススタディまでを一望することができる,理学療法士必携の実践マニュアル版である.1986年に初版が刊行された後,2000年に「理学療法の基礎と評価」「治療アプローチ」「疾患別・理学療法プログラム」に分割され,改訂第3版全3巻セットとなった.そして今回,新たに第4巻として「疾患別・理学療法の臨床思考」が追加され,さらに内容が充実した臨床現場で即活用できる実践書となった.
第1巻は,解剖学・生理学・運動学を統合して,理学療法士として知っておくべき基礎知識・考え方から,触診法・動作分析・運動機能解析などの実際が網羅されている.また,対象疾患の病態を理学療法士の観点からまとめてあり,代表的疾患の評価の進め方についても具体的に解説されている.
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