Japanese
English
資料
施設入所高齢者の車椅子座位姿勢における下肢周径の経時的変化
Time-dependent Changes in the Leg Circumference of Elderly with Prolonged Wheelchairs Use
北村 有香
1
,
白井 みどり
2
,
佐々木 八千代
3
,
臼井 キミカ
4
Yuka Kitamura
1
,
Midori Shirai
2
,
Yachiyo Sasaki
3
,
Kimika Usui
4
1大阪医科大学看護学部
2大阪市立大学大学院看護学研究科
3園田学園女子大学人間健康学部
4甲南女子大学看護リハビリテーション学部
1Osaka Medical College, Faculty of nursing
2Osaka City University, Graduate School of Nursing
3Sonoda Women's University, Department of Human Nursing
4Konan Women's University, Faculty of nursing and rehabilitation department of Nursing
キーワード:
高齢者
,
車椅子
,
座位
,
下肢周径
,
浮腫
,
Elderly
,
wheel chair
,
sitting position
,
leg circumference
,
edema
Keyword:
高齢者
,
車椅子
,
座位
,
下肢周径
,
浮腫
,
Elderly
,
wheel chair
,
sitting position
,
leg circumference
,
edema
pp.91-97
発行日 2012年11月30日
Published Date 2012/11/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
抄録
日中車椅子を使用している施設入所高齢者の下肢浮腫の状態を明らかにすることを目的に,施設入所高齢者の下肢周径を経時的に測定した.対象者は,介護老人保健施設に入所中の女性認知症高齢者14人であり,車椅子座位の姿勢で左右の最大下腿周径(腓腹部),足首周径,足背周径の計6か所についてメジャーを用いて,7:30ごろ,9:30ごろ,14:30ごろ,16:30ごろの計4回,1日間測定した.その結果,すべての測定部位で時間経過に伴い有意な増加がみられ,もっとも増加した者は,最大下腿周径で2.5cm(変化率11%)であった.また,左の最大下腿周径,右の足首周径,左右の足背周径では,午前(7:30ごろ〜9:30ごろ)の変化率のほうが午後(14:30ごろ〜16:30ごろ)の変化率よりも有意に大きかった.長時間座位は,下肢浮腫を増強させると考えられ,臥床休養を取り入れるなど座位時間の検討や車椅子を椅子に変更するなどの下肢浮腫を軽減するケアが必要であることが示唆された.
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