特集 高齢者脊椎疾患の診断・治療の最近の進歩
骨粗鬆症性 X線動態撮影による新鮮骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)の診断
須藤 啓広
1
,
新美 塁
1三重大学 大学院医学系研究科整形外科学
キーワード:
脊椎骨折
,
腰痛
,
仰臥位
,
背痛
,
腹臥位
,
座位
,
立位
,
エレクトロキモグラフィー
,
椎体形成術
,
骨折-骨粗鬆症性
Keyword:
Sitting Position
,
Standing Position
,
Back Pain
,
Electrokymography
,
Supine Position
,
Prone Position
,
Spinal Fractures
,
Low Back Pain
,
Vertebroplasty
,
Osteoporotic Fractures
pp.105-111
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017405461
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Summary
通常の胸椎・腰椎側面像のみで新鮮骨粗鬆症性椎体骨折(osteoporotic vertebral fracture;OVF) を診断するよりも,坐位あるいは立位側面像を加えることによって椎体に可動性があることを確 認できれば,より診断を確実にすることができる。患者を仰臥位として,骨折椎体高位の直下に長 枕を挟んだ仰臥位側面像が有用であるという報告や,腹臥位側面像が有用であるという報告もあ るが,疼痛の程度に応じて使い分けることが肝要である。これらは日常診療に広く取り入れられ ることが期待される。
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