講座 自覚症状別フィジカルアセスメント・2
消化器系
森沢 知之
1
,
高橋 哲也
1
,
西 信一
2
Tomoyuki Morisawa
1
1兵庫医療大学リハビリテーション学部理学療法学科
2兵庫医科大学集中治療医学
pp.899-905
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101781
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ヒトが生きていくためには栄養の補給が必要不可欠である.食物の摂取・消化・吸収・排泄の働きを担う器官群を消化器系と呼ぶ.消化器は口・咽頭・食道・胃・小腸・大腸の消化管と,膵臓・肝臓・胆囊の消化腺で構成されており,各臓器が連携して働く.何らかの原因で各臓器が障害された場合,また加齢や不活動に伴い消化器系の働きが低下すると,身体に種々の症状が出現し,理学療法を行ううえでしばしば問題となる.
理学療法の分野では,運動器や中枢神経系,また呼吸・循環に対する理学療法が重要視され,消化器系は軽視されがちである.しかし,理学療法を行ううえで消化器系の働きも大変重要であり,消化器系を含めた全身管理をしたうえでの理学療法が望まれる.
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