理学療法臨床のコツ・9
基本動作練習のコツ―ADL指導のコツ①
山口 健一
1
Kenichi Yamaguchi
1
1福岡リハビリテーション病院リハビリテーション部
pp.806-808
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101755
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はじめに
リハビリテーション医療の流れの中で,脳血管障害など発症の明らかな疾患は,発症からの時期によって急性期,回復期,維持期のリハビリテーションの3つのステージに分けられる.その中でも急性期および回復期では疾患そのもののリスク管理に重点を置きつつも,能動的なADL(日常生活活動)向上を目標とした各種のリハビリテーション医療サービスが実施される.
理学療法士の役割は,まず獲得された能力がADL・IADL(日常生活動作・手段的日常生活動作)に反映できるものであるかの評価を行うことである.そして基本動作その他の残存機能や潜在機能を確認すると共に,安全かつ効率的なADLの改善を行い,具体的に他職種への情報共有や伝達を行うことが要求される.
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