ひろば
対人サービス業としての「おくりびと」
奈良 勲
1
1神戸学院大学総合リハビリテーション学部
pp.998-999
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101529
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映画『おくりびと』(2008年作)は,青木新門の著作である『納棺夫日記』が契機となり,その内容を大幅に編集して脚本化されたものらしい.そして,映画としての芸術性が高く評価され,第81回米国アカデミー賞外国語映画賞および第32回モントリオール世界映画祭グランプリ賞を受賞している.その後,国内でも評判になり,映画館に足を運ぶ客が増えているとのことである.
映画の内容は,タイトルのごとく,「おくりびと」として故人の容姿を整え,お棺に納める一連の仕事を行う納棺師の職業を描いたものである.この映画には,主人公のラブストーリーも含まれていることや,納棺業を細々と(?)営む社長の人間味あるキャラクターも映画の深みを倍増している.
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