入門講座 理学療法に必要な臨床動作分析・2
中枢神経系領域における臨床動作分析
上條 史子
1
,
望月 久
1
Kamijo Fumiko
1
1文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科
pp.1001-1007
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101530
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
理学療法の評価の中に,「動作分析」という項目があります.皆さんも臨床で直面していると思われますが,これは非常に難しい評価項目の1つです.臨床では,理学療法士と対象者は1対1であり,対象者が違えば分析しようとする「動作」も違ってきます.また,同じ対象者を異なる理学療法士がみた場合,みている「動作」が違っていたり,抽出された問題点が違ったりした経験がないでしょうか.このように,動作分析から得られる情報は多様であり,多くの情報の中から必要な部分をピックアップすることの大変さが,動作分析を「難しい」,「苦手」と感じさせてしまう原因であると思われます.今回は,中枢神経系領域における動作分析の方法や解釈を,いくつかの設問を通して考えます.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.