特集 老化による身体機能低下と理学療法
高齢者の呼吸機能と理学療法
野添 匡史
1
,
間瀬 教史
2
,
村上 茂史
1
,
荻野 智之
1
,
和田 智弘
1
,
福田 能啓
3
Nozoe Masafumi
1
1兵庫医科大学篠山病院リハビリテーション室
2甲南女子大学看護リハビリテーション学部理学療法学科
3兵庫医科大学篠山病院地域総合医療学講座
pp.869-876
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101502
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はじめに
近年,人口の高齢化とともに,理学療法の対象となる患者の高齢化も進んでいる.高齢者に対して理学療法を施行する際,障害を受けた機能の改善を図ろうとしても,高齢者特有の様々な身体機能低下が要因となって,十分な効果が得られない場合がある.そのなかでも呼吸機能は特に加齢による影響が大きく,治療効果に影響を与えるだけでなく,様々な合併症の要因にもなる.本稿では,高齢者における呼吸機能の低下がどのように生じるのか,また,理学療法を進める上で,どのような対応が必要になるのかについて述べる.
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