症例報告
運動療法中の換気補助目的にNPPVを用いて奏功した慢性閉塞性肺疾患患者
野添 匡史
1
,
間瀬 教史
1
,
永井 絵里
1
,
笹沼 里味
1
,
眞渕 敏
2
Nozoe Masafumi
1
1兵庫医科大学篠山病院リハビリテーション室
2兵庫医科大学病院リハビリテーション部
キーワード:
NPPV
,
COPD
,
全身持久力トレーニング
Keyword:
NPPV
,
COPD
,
全身持久力トレーニング
pp.289-293
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100285
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
非侵襲的陽圧換気法(noninvasive positive pressure ventilation;NPPV)は気管内挿管をせずに,陽圧換気を行う方法であるが,運動療法中の換気補助目的にNPPVを併用することの有用性が報告されている1~4).今回,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)患者に対して,運動耐容能改善を目的にNPPV併用下での全身持久力トレーニングを行った.NPPV併用により,高強度負荷,長時間の全身持久力トレーニングが可能となり,運動耐容能,日常生活動作(activities of daily living;ADL),抑うつ傾向の改善が認められたので報告する.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.