Japanese
English
特集 呼吸リハビリテーション
理学療法と呼吸機能
Physical therapy and respiratory function.
黒澤 一
1
Hajime Kurosawa
1
1東北大学保健管理センター/東北大学病院内部障害リハビリテーション科
1Health Administration Center, Tohoku University/Department of Internal Medicine and Rehabilitation Science, Tohoku University Hospital
キーワード:
用手的呼吸介助手技
,
口すぼめ呼吸
,
肺活量
,
1秒量
,
肺気量
Keyword:
用手的呼吸介助手技
,
口すぼめ呼吸
,
肺活量
,
1秒量
,
肺気量
pp.121-126
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100463
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はじめに
外来診療での紹介状のなかに,呼吸リハビリテーションで呼吸機能を改善して欲しい,という依頼は意外に多い.残念ながら,呼吸機能改善は本筋のゴールではない.引き受けたとしても,あれこれと注釈をつけて返答することになる.例えば,1秒量が不変であるにもかかわらず(よしんば若干悪化しても)症状が改善することは少しも不思議でない,ということは経験者ならばよく理解できるであろう.さて,この際,1秒量以外の呼吸機能がどうなっているのか,意外に知られていない.良くなるからには,呼吸機能の観点からも,なにか理由があるに違いない.
呼吸リハビリテーションの主要なプログラムの一つである理学療法にしぼって,本稿では,呼吸機能とその周辺事項について概説し,その回答にたどりついてみたい.
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