なぜ学ぶのか・11
物理学(力学)―間違った理学療法をしないために
江原 義弘
1
Ehara Yoshihiro
1
1新潟医療福祉大学
pp.269-271
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101378
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理学療法学科の学生が必ずマスターする必要があるのは,物理学の中でも力学である.力学を正しく活用できなければ,対象者に間違った理学療法練習をさせてしまうからである.
実例を提示する.図1の状態の時,テコを平行に保つためには力点に何kgの力が必要になるだろうか.これは小学校5年生で習う問題である.支点から重りまでが2m,支点から力点までが3mなので,必要な力は重りの3分の2となる.すなわち,40kgが正解である.これは誰でもわかるだろう.
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