特集 末梢血管障害の非侵襲的検査法
Editorial
重要なベッドサイドの診察
三島 好雄
1
Yoshio MISHIMA
1
1東京医科歯科大学医学部第2外科
pp.1630-1632
発行日 1982年11月20日
Published Date 1982/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208167
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はじめに
従来,末梢血行障害の検査法としてもつとも広く行われ,また実地臨用上もつとも価値が高いとされている方法はいうまでもなく血管造影法であるが,最近コンピュータ断層撮影(CT),超音波断層法(US),核医学検査(RI)の改良,進歩はめざましく,患者への負担がほとんどないことから,非侵襲的(non-invasive)検査法として広く血管疾患の診断に用いられるようになつた.当初,これらの非侵襲的検査法は診断の第1段階としてのスクリーニング検査であつたが,今日ではDoppler血流計などによるankle pressure indexを始めとして,血行再建の適応の有無,再建後の患者の経過観察などにも好んで用いられるようになつている.
本特集ではnon-invasiveな新しい検査法が末梢血行障害の診断という面において,今日どのような位置にあるかを明らかにする目的で,各領域のエキスパートにお願いして,その利点,欠点,適応,問題点,将来への展望などについて論じていただいた次第である.
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