Japanese
English
短報
脳卒中片麻痺患者の歩行障害に対するビデオ学習効果についての検討
Effects of video-assisted physical therapy on the gait disturbance in hemiparetic stroke patients.
河合 麻美
1
,
山本 健詞
2
,
久保 通宏
1
,
古谷 信之
1
,
後藤 博
1
,
柴崎 克冶
3
Kawai Mami
1
1さいたま赤十字病院リハビリテーション科
2さいたま赤十字病院神経内科
3国家公務員共済立川病院リハビリテーション科
キーワード:
脳卒中
,
片麻痺患者
,
観察学習
,
歩行イメージ
Keyword:
脳卒中
,
片麻痺患者
,
観察学習
,
歩行イメージ
pp.221-225
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101133
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要旨:脳卒中片麻痺患者の歩行イメージの再学習を目的として,発症から平均35.5日目の18名の患者を対象とし,健常人の歩行を撮影したビデオを観察してもらい,その前後の歩容変化について比較検討した.歩容変化の指標として用いた体軸偏位は3.5±1.6°から1.5±1.5°へ,片脚立脚期時間左右比は1.37±0.20から1.16±0.20とそれぞれビデオ観察後に有意な改善を認めた.またビデオ観察後の対象患者の主観的な感想は「目標が分かりやすくなった」などの前向きな発言が多く,本法は脳卒中片麻痺患者の歩行イメージの再構築を行う上で,理学療法の一環として有用な方法である可能性が示唆された.
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