とびら
内省力
澤田 明彦
1
1七沢リハビリテーション病院脳血管センター
pp.179
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101123
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今から約20年前の学生時代,臨床実習に出る前の話である.
私は,成績は不良で,留年もしていたような学生であったが,なぜか臨床実習は上手くいく―すなわち,自分はクライアントに対して良好なサービスを提供できると思い込んでいた.今思えば恥ずかしいばかりの思い込みである.また,なぜそのような思い込みに至ったのかもわからない.しかし,当時はそう思い込んでいたのだから仕方がない.当然のように,その思い込みは臨床実習の開始とともに打ち砕かれた…というよりは,そもそも資質にも問題のある学生で,「良好なサービスを提供する」以前に様々な問題を抱えていたのだ.自分自身が気付かなかっただけで.
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