特集 大腿骨―整形外科的治療と理学療法
人工股関節全置換術の整形外科的治療法と理学療法
亘理 克治
1
Watari Katsuji
1
1帝京大学医学部附属病院リハビリテーション部
pp.967-973
発行日 2007年12月15日
Published Date 2007/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101072
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はじめに
近年,人工股関節全置換術(total hip arthroplasty;以下,THA)においては,小切開法(minimally invasive surgery;MIS)を用いた報告が多数行われている.一言で小切開法といっても,いくつかの方法があり,それぞれに利点がある.また,術後早い時期から荷重を許可されることが多くなり,在院日数も短縮化されているため,理学療法士の役割も変化し,下肢機能の向上以外の場面でも対応を求められている.特に,脱臼などの術後合併症を防ぐための患者指導はとても重要で,短期間に効果的に行うことで安全な自宅生活につなげることができる.
本稿では,当院整形外科で行われているMIS-THAを紹介し,術後の理学療法に関してクリティカルパスの導入を紹介しながら述べる.
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