特集 人工股関節置換法 アプローチと最新の機器のトレンド
人工股関節全置換術における手術進入法 それぞれの特徴
福島 健介
1
,
高平 尚伸
,
内山 勝文
,
高相 晶士
1北里大学 医学部整形外科学
キーワード:
最小侵襲手術
,
股関節置換術
Keyword:
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
pp.1119-1121
発行日 2017年11月19日
Published Date 2017/11/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018042392
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はじめに
人工股関節全置換術(total hip arthroplasty; THA)は1960年代,Charnley1)が体系的にインプ ラントのデザインおよび固定法,手術手技を確立 した後より,有痛性の股関節症に対する非常に効 果的な治療法として確立している。わが国におい ても年々症例数は増加しており,その件数は年間 8万件に達するといわれている。 THAにおける手術進入法( アプローチ)は, 2000年代に入り急速に普及した,小さな皮切と筋 腱などの軟部組織切開を小さくする最小侵襲手術 (minimally invasive surgery;MIS)の議論も加わ り,常にTHAにおける議論のテーマとなってい る。本稿では,わが国においても一般的な手技に なりつつあるMIS-THAのアプローチを中心にそ れぞれの特徴とピットフォールに焦点を絞り,概 説したい。
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