特集 病棟理学療法の視点と実践
救命救急センター・ICUにおける病棟理学療法
渡辺 敏
1
Watanabe Satoshi
1
1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
pp.615-621
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100995
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救命救急センターとは
救命救急とは,入院の必要ない軽症患者を受け入れる「初期救急」,入院や手術が必要な患者を受け入れる「二次救急」,生命の危機が切迫している重篤患者を受け入れる「三次救急」に分類される.例えば骨折でも外固定だけなら「初期救急」処置で外来通院,手術および内固定が必要なら「二次救急」に入院,失血・感染などを伴えば「三次救急」入院といった具合である.したがって「救命救急センター・ICU」とは,原疾患の治療に先行または並行して全身状態の治療をする病棟である.そのことを念頭に置き,本稿では救命救急センター・ICU病棟で実施される病棟理学療法について解説する.全身状態が安定し,原疾患に対する病棟理学療法を展開する頃には,一般病棟へ転棟することが多いため,原疾患に対する病棟理学療法は省略する.
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