とびら
グローバリゼーションと「たて型思考」
伊藤 日出男
1
1青森県立保健大学健康科学部
pp.933
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100913
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1970年代から取り組んでいた地域リハビリテーションの理念を理学療法教育の場に生かすことを願って,1980年に弘前大学医療技術短期大学部に赴任した.1999年には青森県民の期待を担って設立された青森県立保健大学に移り,教員生活は通算23年が経過した.その間社会は着実に高齢化が進み,理学療法士の職域は医療機関や施設だけでなく地域にも広がるようになった.
最近,私の身近でもグローバリゼーションという言葉を聞くようになった.グローバルな見方それ自体は結構なことだと思うが,私にはなんとなく平面的な意味合いが強く感じられて物足りない.つまり,グローバルだけでなく縦の軸から物事を見ることも大切なのではないかと考えている.歴史的な事実から事の本質を学び,それを現在に生かしながら将来を展望するということである.
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