特集 脳血管障害による摂食・嚥下障害の理学療法
脳血管障害による摂食・嚥下障害の評価と理学療法
吉田 剛
1,2
,
内山 靖
2
Yoshida Tsuyoshi
1,2
1本島総合病院
2群馬大学大学院理学療法学
pp.259-268
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100455
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脳血管障害(cerebral vascular disease;CVD)の理学療法は,発症後早期から積極的に取り組まれており,ベッド上で意識障害があり,唾液誤嚥して誤嚥性肺炎を引き起こしている場合には,呼吸理学療法がよく行われている.しかし,嚥下反射と呼ばれるほど一瞬のパターン化された嚥下運動自体には,介入が困難なためあまり取り組まれていない.筆者はこれまで,嚥下運動を阻害する二次的因子の存在に注目し,評価指標の開発とそれに基づいた介入による治療効果について報告してきた1~3).
本稿では,この立場からCVDによる摂食・嚥下障害に対する評価と理学療法の実際を再考する.
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