特集 脳血管障害による摂食・嚥下障害の理学療法
人工呼吸管理後の嚥下障害と理学療法
朝井 政治
1
,
神津 玲
1
,
俵 祐一
1
,
佐々木 綾子
1
Asai Masaharu
1
1聖隷三方原病院リハビリテーション科
pp.269-276
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100456
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脳血管障害を発症した症例で,嚥下障害を呈する割合は高率であるといわれている.特に急性期では,その約30~40%に認められ,そのうち慢性期まで残存するものは10%以下と報告されている1).また脳卒中の有無にかかわらず,長期の人工呼吸管理を受けた症例においても,30%以上もの高い嚥下障害の発生率を認めたとする報告もある2).
本稿では,人工呼吸管理(以下,呼吸管理)が嚥下機能に及ぼす影響について解説するとともに,呼吸管理に起因した嚥下障害例に対する理学療法の介入について考察してみたい.
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