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文献抄録
高齢者の歩行に関するアイアンガーヨガプログラムの効果
Effect of a gentle Iyenger yoga program on gait in the elderly:an exploratory study
山谷 一善
1
1いわてリハビリテーションセンター
pp.245
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100278
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目的:ヨガは関節可動域,筋力,バランス面を向上させる手段として高齢者や障害者にも学びやすく,特別な設備を必要とせず行うことができる.しかし,高齢者の歩行に関するヨガの効果はこれまで発表されていない.そこでヨガが歩行時の股関節伸展を拡大させ骨盤の前傾を減少させることで,ストライドが大きくなると仮説を立て検証した.
対象と方法:8週間のヨガプログラムに参加できる62歳以上の健康で肥満でない者(BMI30kg/m2以上はマーカー配置と運動測定の信頼性に欠くので除外)を広告で募集した.参加した23人には毎週2つの90分のヨガプログラムと1日おきに自宅で最低20分,週5つのプログラムの実施を依頼した.ヨガプログラムはin cross-legged positionなど10種類のposeとpranayamaという呼吸法で構成されている.参加した23人中,ヨガプログラムを完了した者は男性6人と女性13人で平均年齢は70.7±6.1歳(62~82歳)であった.自宅でのヨガプログラムを実施した平均日数は34.4±1.5日(13~40日),1日のヨガプログラム時間は平均31.2±2.5分(12.3~60分)であった.歩行分析は三次元動作解析装置(vicon624systm)を用い,反射マーカーを両側の骨盤や下肢に16個貼付した.検定はspssを用い,歩行時の股関節伸展と骨盤傾斜とストライドを分析した.
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