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文献抄録
着座動作時における体幹移動角度の減少―老化の早期特徴
Decreased trunk angular displacement during sitting down:an early feature of aging
浅山 美穂
1
1横浜市立脳血管医療センター
pp.1029
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100213
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背景と目的:立ち上がり動作および着座動作を行う際に体幹は重要な役割を果たす.しかしながら,この2つの動作は姿勢や力学的制御の違いによって決定される.立ち上がり動作における老化の影響は広く研究されてきたが,着座動作に関する情報は少ない.本研究の目的は,体幹と下腿の移動角度に着目し,立ち上がり動作時および着座動作時における老化の影響を明らかにすることである.
対象:地域に居住する高齢者10名(平均年齢75.9±3.2歳)と若年者9名(平均年齢26.8±4.7歳)が参加した.若年者に身体的,精神的疾患を有する者はいなかった.高齢者については,①70歳以上②3か月以内に心疾患や肺感染症等の疾患の既往がない者③MMSE 24点以上④整形外科疾患,神経系疾患,筋疾患がない者⑤TUGが20秒以下⑥椅子からの立ち上がりが自立している,などの条件を満たしていた.
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