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文献抄録
イギリスの腰痛体操とマニプレーションのランダムトライアル:初期治療の腰痛に対する理学療法の費用対効果
United Kingdom back pain exercise and manipulation(UK BEAM)randomised trial:cost effectiveness of physical treatments for back pain in primary care
籾山 日出樹
1
1秋田大学医学部保健学科理学療法学専攻
pp.560
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100119
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目的:医院および開業セラピストにおいて腰痛患者に対する治療方法としてベストケア(BC),脊椎マニプレーション(SM),腰痛体操(Ex),SMと体操の混合治療があるが,それぞれの費用対効果を評価した.
対象と方法:1999~2002年に1,287人を対象にランダムトライアルによる確率論的費用効用分析を行った.調査は英国で理学療法を実施している181の開業医と63のコミュニティで行った.調査項目は主に理学療法の治療費,質調整生存年(QALYs),月平均QALYである.また,費用効用分析にて増分QALY比(新規治療の費用―従来治療の費用/新規治療の効果―従来治療の効果)を求め概算要求額を算出し,感度分析にて個人開業者の年間治療概算費用を算出した.健康水準はEQ-5Dにて評価した.BCは管理指導とガイドブックを提供し,身体的介入は行わなかった.Exはクラス別に,SMは腰痛治療のパッケージプログラムをそれぞれ12週間行った.混合治療はSMとExを6週間実施した.BCは3つの治療法すべてにプラスして行われた.
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