1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?
ラックマンテスト
川島 敏生
1
1日本鋼管病院リハビリテーション科
pp.519
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100110
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ラックマンテスト(Lachman test)は膝前十字靱帯(ACL)損傷の程度を判定する最も有用な理学的診断法である.
方法としては,患者は診察台の上で背臥位となり,検者は一方の手で受傷側の下腿近位端を内側より把持し,もう一方の手で大腿遠位端を外側より把持する.膝関節を軽度屈曲位(15°~30°)として,大腿部をしっかり固定しながら下腿部に対し前方へ引き出すような力を加える(図).この時,大きな脛骨の前方移動とともに柔らかで不明瞭なend point(引き出しテストにおける止まり方)が感じられた場合を陽性とする.視覚的には,側面から見て膝蓋骨下縁から膝蓋腱への正常なスロープは消失し平坦化が認められる.
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