文献抄録
臨床実習中に理学療法学生が明らかにした倫理的問題
進藤 伸一
1
1秋田大学医学部保健学科
pp.104
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100017
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目的:臨床実習で,ほとんどの学生は倫理的問題に頻繁に遭遇し,それが学習に影響を与えているといわれている.本研究の目的は,臨床実習中に理学療法学生が遭遇する倫理的問題を明らかにすることである.
対象と方法:対象は,マックマスター大学理学療法学士課程1年次第3学期で実施した6週間の臨床実習に参加した学生56名(男10名,女46名)である.学生は,臨床実習で経験した重要なできごと,その経験から学んだこと,そして今後どのように生かしていくかについての反省記録(reflective journal)を,週1回の割合で5週間にわたり書いた.6週目に,3人の理学療法教員がCoffeyら(1996年)による質的分析法を用い,Geddesら(1999年)による倫理的問題のカテゴリに沿って,その記録を分析した.
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