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ハーモニックイメージング法
廣岡 芳樹
1
,
後藤 秀実
1
,
伊藤 彰浩
2
,
橋本 千樹
2
,
丹羽 克司
2
,
早川 哲夫
1,2
1名古屋大学医学部光学医療診療部
2名古屋大学医学部第2内科
pp.293-298
発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905765
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はじめに
近年,末梢から投与可能な超音波造影剤の開発が進んでいる1).わが国では,一昨年,レボビスト(田辺製薬,日本シェーリング)が発売され,循環器,腹部領域などにおいて精力的にレボビストを用いた超音波検査の研究がなされている.
ハーモニックイメージング法は,これら超音波造影剤の造影効果を,効率よく画像化するために開発された手法である.一方,超音波を送信したときに組織からハーモニック成分が発生することは以前から知られていたことである2〜4).筆者らは,超音波造影剤を使用せずにハーモニックモードで観察することの有用性について報告してきた5〜7).本稿では,超音波造影剤を使用しないハーモニックイメージング法(ティッシュハーモニックイメージング法)と造影ハーモニックイメージング法について述べる.
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