検査じょうほう室 輸血:輸血検査と血液型の謎
抗血小板抗体の臨床的意義と検査法
森田 庄治
1
,
柴田 洋一
2
1埼玉県赤十字血液センター検査二課
2東京大学医学部附属病院輸血部
pp.1368-1369
発行日 2000年10月1日
Published Date 2000/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905641
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はじめに
ヒトの血小板膜表面には,ABO型,HLA型(human leukocyte antigen;ヒト白血球抗原),HPA型(human platenet antigen;ヒト血小板抗原),自己抗原などが存在する.輸血や妊娠などが契機となってこれらの膜表面に存在する抗原に対する抗体が産生される.一般に輸血検査の領域で用いられる抗血小板抗体とは,同種免疫によって産生される同種抗体の総称の意味で使われる.
以下に抗血小板抗体を理解するための基本的知識と,その臨床的意義および検査法について概説する.
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