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出現実績ゾーン法による検査結果検証
千葉 正志
1
,
堀本 光
2
1東京都監察医務院検査科
2(株)エイアンドティー
pp.388-390
発行日 1997年4月1日
Published Date 1997/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903038
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■出現実績ゾーン法の位置づけ
臨床検査の精度管理には,管理血清や患者試料測定値の統計的処理による内部精度管理,各種の機関が実施している外部精度管理,さらには患者試料測定値の個別管理がある.これらの内部精度管理および外部精度管理方法は,系統的誤差の検出には強力な威力を発揮し,臨床検査の正確度や精密度の精度向上に大いに貢献している.
一方,個別管理は臨床検査結果の信頼性を検証する方法であり,NosanchuckとGottmann1)がデルタ・チェック法を提唱したことに始まり,現在では異常値チェック,特定項目の組み合わせによる相関チェツク,同一患者の過去データと比較するデルタ・チェツクなど2〜10)が実施されている.個別管理法は検体取り違いや分析中の偶発誤差による検査過誤の検出に有効と考えられ多用されており,その個別管理法として新しく開発されたのが出現実績ゾーン法11〜13)である.
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