連載 木挽先生のすべらない精神科実習指導・5
誰にとっての現実?
木挽 秀夫
1
1ケアネットホーム高畑・看護部
pp.97-99
発行日 2012年1月15日
Published Date 2012/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100978
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「現実に戻す」という言葉を、精神看護学実習ではよく耳にします。妄想や幻聴がある患者さんは病的世界に入っているのだから現実に戻す必要がある、という使われ方です。そしてその対応法として多くの場合、妄想から話題を変える、といったようなことが教えられます。この場合の「現実」とは、いったい何を指しているのでしょうか。
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