問いかける沖繩・4
現実からの要請
大城 喜久次
1
1琉球大学保健学部付属病院
pp.66-67
発行日 1973年4月1日
Published Date 1973/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204965
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構想—その夢と現実
新那覇病院,すなわち現在の琉大付属病院の基本構想には多くの夢が秘められていた.それにはたんに教育機能ばかりでなく,当時の琉球政府立那覇病院が果たしていた機能をも併有するものであり,両機能の根底には新しい包括保健医療の理念が流れていた.その理念は,つまり大学病院の地域化であり,地域病院の大学病院化であった.
しかし,理念の具体化には困難を伴った.躯体建設工事は当初構想のとおりに着手されたが,建築技術面,琉政の予算額,さらに執行上の制約があって,工事の進歩は予定のようではなかった.
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