技術講座 免疫
破水の検査とその評価
間崎 和夫
1
,
内出 一郎
1
,
平川 舜
1
1東邦大学医学部第1産科婦人科学教室
pp.37-42
発行日 1997年1月1日
Published Date 1997/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902963
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新しい知見
従来の破水の診断方法は羊水のpHがアルカリ性,破水前の腟分泌液が酸性であるのを利用して行われてきた.しかし,pH測定法では腟炎を合併した例や血液混入例では偽陽性,羊水流出量が少ない例では偽陰性となることがあった.最近,羊水中に多量にあるが,破水前には腟分泌液中にない物質〔癌胎児性フィブロネクチン,α-フェトプロテイン,insulin-like growth factor binding protein-1(IGFBP-1))をモノクローナル抗体を利用した方法で測定するキットが開発され,より正確な診断が期待されるようになってきた.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.