増刊号 感染症検査実践マニュアル
Ⅷ.検査報告
4.社会保険中央総合病院臨床検査部
大塚 喜人
1
1社会保険中央総合病院臨床検査部
pp.281-283
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902800
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はじめに
近年,環境,食品衛生などの整備と化学療法の進歩によって,強毒病原菌による重症伝染病は激減した.しかしこれに代わって,高齢者の増加,抗癌剤,免疫抑制剤の使用,放射線療法などにより易感染性宿主が増加し,かつては病原菌とはなりえなかったような菌種による日和見感染症や院内感染症が増加している.また,これら感染症からの検出菌は多岐にわたり,専門的な知識が必要とされる場合も少なくない.このような現状の中で,当院における微生物検査報告書と報告書以外の臨床への対応について述べることとする.
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