増刊号 感染症検査実践マニュアル
Ⅷ.検査報告
3.東京都済生会中央病院検査科
佐野 純子
1
1東京都済生会中央病院検査科
pp.278-280
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902799
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
検査材料から原因菌を検出する場合,適切な検査材料であることのほかに提出医からの情報が日常検査法の使用培地,培養時間,培養条件などの変更,追加を決める手だてとなり,より効率的でかつ合理的な検査が可能となる.検査室では検査材料の精度管理,鏡検所見を含め迅速で付加価値の高い検査結果の報告をする義務がある.したがって,検査材料提出医と検査室側の相互の連係が重要であることはいうまでもない.
当院では検体提出医と細菌検査室間の情報伝達の手段は主に依頼書,報告書を介して行っている.緊急を要する場合は電話,ポケットベルまたは直接病棟,医局に出向き提出医からの情報提供や結果の報告をするように心がけている.また,検査科内はシステム化されており検査依頼書はOCRで判読入力されるが,特に検査すべき菌種,薬剤などは手入力で登録する.登録後は検体ラベル,ワークシートが発行され,検査,結果・コメントの入力,報告の順に処理される.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.