増刊号 臨床生理検査実践マニュアル画像検査を中心として
Ⅰ.超音波検査法
3.検査の実際
3)乳腺・甲状腺
(1)乳腺 臨床像と病理組織像との対比
秋山 太
1
,
坂元 吾偉
1
,
佐久間 浩
2
1(財)癌研究会癌研究所乳腺病理部
2(財)癌研究会附属病院中央検査部
pp.91-94
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902324
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はじめに
乳腺の超音波診断は非常に有用な検査法ではあるが,乳腺腫瘍は種類が多く(表),それぞれの病理組織像が多彩であることが特徴で,このことが乳腺の超音波診断を奥深いものにしている.画像診断の向上には病理組織像との対比が大切であることはいうまでもないが,超音波検査法で観察する画面は顕微鏡で観察する病理標本の面と同じであり,画像と病理組織像を1対1で対比するのに非常に好都合であるということを強調したい.
本稿では典型的な3例を提示するにとどめるが,これが契機となり多くの方が乳腺の超音波診断に興味を示していただければ幸いである.
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