増刊号 臨床生理検査実践マニュアル画像検査を中心として
Ⅰ.超音波検査法
3.検査の実際
3)乳腺・甲状腺
(2)甲状腺
宮本 幸夫
1
,
最上 拓児
1
,
山下 三代子
1
,
三枝 裕和
1
,
中田 典夫
1
,
入江 健夫
1
,
多田 信平
1
1東京慈恵会医科大学放射線医学教室
pp.95-98
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902325
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甲状腺の画像診断は,従来より核医学を中心に行われてきた.CTや超音波検査は腫瘍性疾患の同定とその進展範囲の把握には適しているものの,質的診断においては現在でもあまり有効であるとは考えられていない.しかしながら,近年の超音波診断装置の発展,特にリアルタイム高分解能装置の開発に伴い,超音波検査も甲状腺疾患の診断に重要な役割を果たすようになってきている.本稿では,最近の知見も交えながら,甲状腺の超音波診断につき略述する.なお,超音波検査の進めかたに関しては,前項の乳腺の超音波診断と重複するため,本稿では解説を省く.
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