グラフ
組織と病変の見方 肉眼像と組織像の対比—消化器とその病変(1)
金子 仁
1,2
1国立東京第一病院病理
2日医大・病理
pp.911-915
発行日 1969年11月15日
Published Date 1969/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906563
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医師,衛生検査技師,看護婦を問わず,およそ医療にタッチする者のまず第1に必要なことは,病気の本態を知ることである.検査法も治療法も,その病気の何たるかを理解して初めて向上することができるからである.病気を端的に知るには,病変部の臓器の肉眼像を見ることである.この意味で「臓器と病変の見分けかた」(医学書院)を出版した.参考にしていただきたい.
ここに連載するアトラスはいわば「臓器と病変の見分けかた」の姉妹篇ともいうべきもので,臓器(マクロ)と組織(ミクロ)を並べて一層深く,病気を理解していただく目的で編集されたものである,臓器や組織を見るのにシェーマのみだと真実感に乏しく,迫力がない.写真のみだとややわかりにくいものも出てくる.そこで実物のマクロ,ミクロにシェーマを描いて理解しやすいように努めた.マクロは固定以前の生々しい写真をなるべく採用した.材料はすべて日常のありふれた病気を主として取り上げ,珍しい病気はなるべく避けた.
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