消化管病理基礎講座
大腸癌の肉眼像と組織所見の対比
味岡 洋一
1
,
渡辺 英伸
1
,
本間 照
2
1新潟大学医学部第1病理
2新潟大学医学部第3内科
pp.1300-1306
発行日 2000年9月25日
Published Date 2000/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104878
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
病変の肉眼像と組織所見との問には一定の対応があり,臨床画像検査に投影される病変の肉眼像からその組織所見を推定することができる(病変の質的肉眼診断,以下肉眼診断).的確な肉眼診断は,観察・分析すべき肉眼所見やそれらと組織所見との対応規則を知ることにより可能となる.このことは,炎症,腫瘍,上部・下部消化管を問わず,基本的には変わらない.本稿では,ホルマリン固定材料から得られた知見をもとに,大腸癌の肉眼所見(肉眼診断)について概説する.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.