今月の主題 白血病—研究と診療の最新情報
今後の展開
免疫療法とサイトカイン療法
幸道 秀樹
1
1都立府中病院輸血部
pp.704-706
発行日 1993年4月10日
Published Date 1993/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910126
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●骨髄移植においてGVL(graft-versus-Leukemia)効果が明らかになり,ヒトにおいても免疫療法の可能性が出てきた.
●免疫学的作用をallogeneic effect(HLAなどの組織適合抗原が異なった時に発現する)と,そうでないものと分けて考えてみた.
●allogeneic effectであっても,サイトカインが媒介すると考えられ,サイトカインの投与でGVLと同様か,それ以上の効果が期待される.
●サイトカインの中ではインターフェロンとIL-2が注目され,特に後者は急性骨髄性白血病において,単独で寛解導入例が報告されている.
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