増刊号 免疫検査実践マニュアル
総論
Ⅰ.免疫反応の原理
2.細胞性免疫反応
吉田 浩
1
1福島県立医科大学検査部
pp.23-26
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901870
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生体防御の主役をなす免疫系は抗体を中心とする液性免疫とTリンパ球を中心とする細胞免疫に大別される.種々の感染症や疾患においても,いずれか一方のみだけが関与することは少なく,通常,液性免疫系と細胞免疫系の両者が,程度は種々であるが,なんらかの形で協調しあっている.これらについての知見が集積され,詳細な機序や機能などの詳細が知られてきている今日であるが,免疫系を2つに分けて理解することは便利である.本稿では細胞免疫について,皮膚反応,関与する細胞,細胞免疫機序による組織障害などについて概説する.
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