病気のはなし
原発性免疫不全症候群
河 敬世
1
1大阪大学医学部小児科
pp.194-201
発行日 1991年3月1日
Published Date 1991/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900538
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
サマリー
原発性免疫不全症候群とは,免疫系そのものの異常により発症する免疫不全症の総称であり,易感染性に加え自己免疫疾患や悪性リンパ腫を併発しやすい.本症候群はリンパ球系の機能不全,食細胞機能不全,補体因子の欠損および機能不全に大別される.ルーチン検査でリンパ球数の著しい減少や低(あるいは異)γ-グロブリン血症,低補体血症として気づかれることが多い.
的確な診断と新しい治療法の開発により,近年その予後は著しく改善されつつある.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.