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がんゲノムプロファイリング検査の臨床実装—がんゲノムプロファイリング検査に適したFFPE切片
井上 博文
1,2
1岡山大学病院病理診断科/病理部
2岡山大学大学院医歯薬学総合研究科臨床遺伝子医療学
pp.1128-1131
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208501
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2種類のがんゲノムプロファイリング検査の提出方法比較
2019年6月にFoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル(以下,F1CDx)とOncoGuideTM NCCオンコパネルシステム(以下,NOP)の2種類が保険収載パネルに指定された.これらのがんゲノムプロファイリング検査では病理検査のホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)ブロックが用いられるが,検出する遺伝子数やパネルの特性などから検査に適した条件に相違がある(表1).
準備すべきスライド切片の最適化を目的とするなかで,岡山大学病院(以下,当院)において,がんゲノムプロファイリング検査でしばしば遭遇する課題を提示し解説する.
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