技術講座 血清
パイログロブリンとクライオグロブリンの検出法
橋本 寿美子
1
1日本大学板橋病院臨床検査部
pp.806-810
発行日 1987年6月1日
Published Date 1987/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204176
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血清検体を37〜60℃に加温,あるいは4〜37℃に冷却したときに,ゲル化,白濁,ないしは白濁沈殿物の形成を認めることがある.このような温度に依存した変化を示す蛋白を総称して,温度依存性蛋白(thermoprotein)と呼ぶ.温度依存蛋白の出現は正常血清(または尿)では認められないので,この蛋白を認めた場合には病的蛋白として検索を進める必要がある.
加温により変化する蛋白としてはパイログロブリン(pyroglobulin)とベンスジョンス蛋白(Bence Jones protein)がある.一方,冷却により変化する蛋白としてはクライオグロブリン(cryoglobulin),クライオフィブリノゲン(cryofiblinogen)がある.
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